俳優の徳永えりさんが自身のインスタグラムを更新。
肺炎のため亡くなった、仲代達矢さんを、思い出の写真と共に追悼しました。
徳永えりさんは「仲代達矢さんを思い浮かべると、大きい背中が見える。ズンズン歩いて行く姿を私は必死で追いかけて、ようやく追いついたと行く手を阻んでも、ものすごい力で跳ね返されて、また歩き出してしまう。私は仲代さんと睨み合っていた。」と、投稿。
続けて「これはもちろん、映画『春との旅』の撮影中のお話。実際の仲代さんはとても優しくてあたたかい方でした。」と、2人で笑顔を浮かべる、撮影時の写真を添えて綴りました。
徳永えりさんは「撮影中他者と話すことを禁止されていた私は、ひとりで黙々と撮影をこなす日々で。」と、回想。
続けて「広いロケバスで1人、撮影時間を待っていた私のところに突然仲代さんが来て、マイクの電源を切るように指示し急いでオフにすると、優しくほほえみながら、『えり、大丈夫か』と。」と、投稿。
続けて「この言葉に私はどれだけ救われただろうと、思い出しては涙が止まりません。さみしいです。」と、記しました。
最後に、徳永えりさんは「仲代達矢さんの孫娘を演じられて幸せでした。」「おじいちゃん、ありがとう。」「心よりご冥福をお祈りします。」と、その思いを綴っています。
所属事務所の関係者によると、仲代達矢さんは、8日 深夜0時25分に「肺炎のため」亡くなったということです。
また、亡くなる前にケガをして入院していたということです。
葬儀・告別式は近親者のみで行われ、お別れ会の予定は無いとのことです。
所属事務所の関係者は「お花、香典はお受け致しません」としています。
仲代達矢さんは、1932年、東京生まれ。
幼い頃から映画に憧れたが、父親が病弱で早逝したため家計は苦しく、第二次大戦下に過酷な幼少期を過ごす。戦後、解禁となった洋画をはじめ、貪るように映画を観る青春時代の中で俳優を志し、俳優座付属養成所に4期生として入所。
千田是也に師事し、「ハムレット」「四谷怪談」など多数の舞台に出演した。映画界では小林正樹監督に見いだされ、「黒い河」「人間の條件」「切腹」などに出演、黒澤 明監督「用心棒」「影武者」「乱」、また成瀬巳喜男、岡本喜八、市川崑、五社英雄など、日本を代表する名監督の作品に多数出演し、舞台と映画を両輪としてキャリアを重ねた。アカデミー賞と世界三大映画祭(カンヌ・ヴェネツィア・ベルリン)の全てで出演映画が受賞した実績を持つ。
2007年文化功労者。勲四等旭日小綬章、川喜多賞、朝日賞など受章多数。
2015年文化勲章受章
2024年名誉都民
【担当:芸能情報ステーション】














