「駆除だけでは解決しない」山に木の実を… 10年におよぶ取り組み
そこで、杉本さんは山に木の実を増やそうと、10年前にどんぐりを拾い集め、家の庭などで育てた苗木を山奥に植える活動を始めた。

できるだけ長い期間、クマのエサが確保できるよう、実のなる時期が異なるクルミも植えた。ボランティアの手も借りながら、これまでに植えた数は4万本以上に及ぶ。
そして、10年前に植えた木には、2025年に初めてどんぐりが実っていた。

猟師 杉本さん
「10年経つと実がなる。動物も食べられる。この山で動物と共生する我々にとっては大切な木。エサが必要な時期にエサがないと、今年の秋田県や東北のような動きを動物はする」
杉本さんの庭には、ブナのどんぐりからつくった2000本もの苗木が育っている。全国のクマで困っている地域に配りたいと話す。

猟師 杉本さん
「駆除も仕方ないと思う。だけどそれだけじゃ解決しない。ずっと続けていかなきゃならない。時間はかかりますよ。今日蒔いたからって明日、実がなるわけじゃない。結果的に長い時間かかっても、やっぱりこれをやらないと、本当の意味の解決にはならない」














