“クマから人を守る” 猟師が始めた活動
クマの恐ろしさを誰よりも知っている原田さんは2007年、鳥獣被害対策を行うNPOを設立。クマが人里へ出てこないよう、環境を整える活動を始めた。
原田勝男さん
「自分が動かないと地域が大変な目に遭うと思っております。今年はクマが非常に多いもんで」
ーーどうして増えた?
「山の気候が良かった。去年、おととしあたりが天気の日が続いたから、気候が良かったから、子供をたくさん産んだんじゃないでしょうかね」
北海道警察によると、クマの通報件数は2024年、2600件あまり。だが2025年は10月末時点で約4800件と、倍に迫る勢いだ。
この日、原田さんが向かったのは自宅から数キロ先にある山。周囲には民家があるが、そのすぐ先にあったのはクマ用の箱わなだ。

原田勝男さん
「4、5日前、クマが家のところを通って山に上がっていった」
ーー何を入れている?
「鹿を入れている。畑のふちで捕獲した」
ーーこの箱わなにはこれまで何頭ぐらい?
「何十頭も獲ってます」
岩見沢市では、現在7か所に箱わなを設置している。原田さんのNPOは毎日その見回りを行っているが、活動には常に危険が伴う。

原田勝男さん
「(箱わなの)蓋が落ちていた時に子グマが入って、親が周りにいることが多々ある。それが一番危険」

2025年9月、原田さんのNPOで捕獲したヒグマ。よく見るとすぐ近くの森に子グマの姿が映っている。
原田勝男さん
「親が入って、子グマが(外に)いるのはいい。逆になった場合に親は襲ってくる。絶対、親がそばにいるから」














