行方が分からなくなっていた7歳の男の子を発見したとして、静岡市に住む高校生に警察から感謝状が贈られました。高校生の気付きと優しい心が、素早い保護につながりました。

<クラーク記念国際高校 田代みどりさん>
「私がそっちから自転車で走っていた時に、周りを見ながら(立っていた)という感じです」

静岡市内の高校に通う田代みどりさん(17)です。10月21日の午後3時半ごろ、通学途中に1人で立ちすくむ7歳の男の子を見つけました。

<田代さん>
「ボーダーのトレーナーを着ていて、ジーパンを履いている子ということだけを覚えていて、男の子かなと想像しながら自転車で通学していたら、いるじゃんって。もう二度見しました。いるじゃんって」

7歳の男の子は、発見される30分ほど前に母親とはぐれ、行方不明になっていました。

田代さんの実家である神社には、目撃情報を集めるために警察が訪れていて、田代さんも少年の特徴を聞いていました。男の子を驚かせないよう優しく声をかけました。

<田代さん>
「『お姉ちゃんと手をつないでもらっていい?』と聞いて、『いいよ』としゃべる感じはなくて、さっと黙って手を出してくれて。自転車で通学するときにパトカーがいるのが分かったので、連れて行ってあげました」

田代さんの迅速な行動が素早い保護につながったとして、11月11日、静岡南警察署は田代さんに感謝状を贈りました。

<静岡南警察署 羽畑和夫署長>
「昼間のうちに、早期に発見することが出来ました。本当にありがとうございました」

<田代さん>
「交通事故に遭っていたかもしれないということを聞いたら、見つけられてよかったなと思います」

静岡南警察署の管内では、2025年10月末までに迷子などになった小学生を15人保護していますが、捜索開始から30分という短時間での発見は、珍しいということです。