静岡県島田市の中学校で11月10日、ノートパソコンのバッテリーに画びょうが刺さり、その後発火する事故がありました。
火事をめぐっては、バッテリーが関係する事故が全国的に増えています。
木の一部分が黒くこげていますが、これは中学校の木製のロッカーです。
10日午後1時頃、静岡県島田市の六合中学校の教室で、市が生徒に貸し出していたノートパソコンが発火し、パソコンのバッテリー部分と木製のロッカーの一部が焼けました。

警察によりますと、生徒がパソコンをロッカーの上に置いたところ、画びょうの針がパソコンのバッテリーに刺さり、その直後に煙と火が出たということです。
国の専門機関は、パソコンのバッテリーにはほぼ100%リチウムイオン電池が使われているとした上で、出火のメカニズムついて次のように推測しました。
<NITE製品安全センター 山崎卓矢参事官>
「(リチウムイオン電池は)通常プラスとマイナスが離れた配置になっている。例えば、画びょう・コンパスなどの鋭利なもので刺してしまうとプラス極とマイナス極が貫通する形になって、プラスとマイナスが直接つながって大きな電流が流れてしまう。
そのほかにも実際に起こった事故としては、ペットの犬が噛んでしまって内部ショートを起こして発火した事例もある」

リチウムイオン電池は、「高温に弱い」という特性があり、年間の事故は6月から8月に多い傾向にあります。ただ冬場は暖房の使用機会が増えるため、「リチウムイオン電池を使った製品はストーブなどの高温の暖房器具の前に放置しないでほしい」としています。
これから乾燥する季節を迎えますが、いろいろな角度で火災に注意できればと思います。














