ラーメンといえば細麺や太麺などありますが、いま注目されているのが”ワシワシ麺”。人気が拡大しているワケとは?
食べ応え満点の食感にハマる人続出
行列の絶えないラーメン店『中華そば 千乃鶏』(東京・世田谷区)。みなさんのお目当ては…

「“ワシワシ麺”が元から好きだったのでそれが目当て」(20代女性)
「かき分けるときに“ワシワシ”みたいな」(20代男性)
人気メニューの「特製中華そば〈醤油〉」(1370円)は、5種類の醤油をブレンドしたスープが特徴。トッピングの味玉、ワンタン、大きなチャーシューなどの下に隠れているのは極太のワシワシ麵です。

THE TIME,マーケティング部 香月ハル部員:
「麺がかなりの重量感。ワシワシの麺がよくスープと絡んでスゴく美味しい。弾力があって噛むごとに小麦の香りが広がっていく感じ」

そもそも【ワシワシ麺】とは、▼すすれないくらいの太さや▼強い噛みごたえが特徴の太い麺のこと。その魅力はどこにあるのでしょうか?
店長・星山祐希さん:
「“麺の表面積が広く太い”のでスープが絡みやすくなっている。ほんの少し麺を縮れさせているので、それで“スープを持ち上げられる”」

「ワシワシ麵」コンビニ各社の狙いは?
【ワシワシ麺】の認知度が「ここ数年で一気にアップした」と話すのは、これまで3万500食のラーメンを食べてきたラーメン評論家の大崎さんです。

『ラーメンデータバンク』会長・大崎裕史さん:
「もともと二郎系のラーメンで使われていた言葉で、幅広い人が使うようになったのはここ1~2年。“ネーミングのインパクト”と“食べた時のインパクト”。そういう意味でSNSでバズりやすい」
そんなワシワシ麺の人気は、家庭にも広がっています。
都内のスーパー『いなげや 練馬中村南店』(練馬区)に並んでいたのは、「ガッツリ系ワシワシ麵」や「ワシワシ系鬼太」などを謳うチルド麺や、手軽に食べられる冷凍食品などなど。(※取り扱い商品は店舗・日時により異なります)

『セブン-イレブン』では、ワシワシ食感の麺が特長の豚骨醤油ラーメン「とみ田監修 デカ豚ラーメン」(699円)を販売。うどんよりも太そうな極太麺は「まさにワシワシMAX。醤油の深みがスゴい」と香月部員、大満足。


『ファミリーマート』からは関西エリアで大人気のラーメン店が監修した「歴史を刻め監修 豚ラーメン」(698円)。食べごたえのある太めのちぢれ麺に、豚骨ベースの濃厚なスープを合わせています。

他にも、お湯を注ぐだけでOK・カップ麺タイプのワシワシ麺「すず鬼監修 背徳ニンニク醤油」(288円)も登場しています。

香月部員:
「玉ねぎのうまみとニンニク、さらにワシワシした麺がスープと絡んでおいしい」
コンビニ各社がワシワシ麺に参入するのには様々な狙いがあるようです。
▼『セブン-イレブン・ジャパン』⇒「“女性”が頼みにくいイメージがスゴく強い。“気軽に”買っていただいて家でも」(商品本部・廣川陽史さん)

▼『ファミリーマート』⇒「近年の物価高の影響もあって、“一食で満足感を得られる”商品というのがお客さんのニーズに合致したのか、最近では好調に推移している」(商品本部・笠原真輔さん)















