70年前、水難事故で修学旅行中の児童らが犠牲になった島根県松江市の小学校で、11日、水の事故から命を守る方法を学ぶ「水辺の安全教室」が開かれました。

松江市の川津小学校では、70年前、瀬戸内海で168人が犠牲となった「紫雲丸沈没事故」で、修学旅行中の児童と教員など、25人が犠牲になっていて、その教訓から学校では水の安全の教育に力を入れています。

この日は、6年生の児童が境海上保安部の職員から、海や川での危険箇所や、取るべき行動について説明を受けました。

そして、水を少し入れたペットボトルを投げて遠くに溺れた人を救助する方法や、海や川で溺れた時に、自分の命を守る方法などを学びました。

6年生は、11にに修学旅行で、広島の宮島に渡るフェリーに乗ることから、万が一に備えて、救命胴衣の着用も体験。ベルトを締めて体に固定させるなど、いざという時に正しく着用できる練習をしました。

児童「ガチガチに固定されているのであまり動かなくて結構浮けるので、救助も早く来てくれると思います」

児童「もしもの時があったら(知識がないと)命が危なかったので、ここで勉強して安全に(行動)できるようになったのでよかったです」

境海上保安部 戸島満也交通課長「自然の中で泳ぐとき遊ぶときは、常に深さに注意して、(海や川には)自然の流れがありますので、そういったことも考えた上で楽しく遊んでいただければと思います」