10日も各地でクマの出没が相次ぎました。観光地ではクマをめぐる“誤情報”も飛び交っています。

猟友会のメンバーは狙いを定め、銃を構えていました。そして…。

「頭当たった」

10日朝、富山県砺波市の民家に1頭のクマが侵入。緊急銃猟により駆除されました。

住民
「あれ、クマの足跡。手みたいな感じ」

住民からの通報を受け、市や猟友会、警察が敷地内を捜索。

住民
「ここをちょっと開けられて、ぱっとみたら(クマが)いた」

物置小屋で身を潜めている成獣のクマを発見しました。駆除されたのは体長およそ1.3メートルのメスのクマでした。

住民
「(Q.これまでクマが出たことは)ない。ここずっと山なので、ここには昔からクマはたくさんいる。ただ、ここまで来ることは滅多にない」

各地でクマの出没が後を絶ちません。山形県酒田市では、柿の木に登るなどしていたクマ3頭が目撃され、緊急銃猟で駆除されました。

人的被害も相次いでいます。新潟県新発田市では9日、60代の男性が自宅の裏庭で体長1メートルほどのクマに遭遇。

「脇腹に一撃受けまして」

男性は左脇腹を引っかかれる軽傷を負いました。

その直後、クマはすぐ近くの民家にも…。

住民
「(クマは)窓をよじ登ろうとしていた。それがおっかなくて」

行楽シーズンを迎えた観光地もクマの問題に頭を悩ませています。

静岡県島田市の温泉施設では、先月、キャンセルや問い合わせが相次ぎました。“町にクマが出没した”という情報がSNSで拡散されたためです。

SNSには川の土手を駆け降りる黒い動物のようなものが写っていましたが、その後、ニホンカモシカだったと分かりました。

川根温泉ふれあいの泉 早尻浩樹 支配人
「目撃は今のところないので、安心かなとは思う。今後、冬場に向かって食料がないとかっていうと、クマがやってくる可能性もあるので」