「生チョコ」「生キャラメル」…なぜ“生”に惹かれる?
「生バター」が、また新たなブームになりそうな予感です。これまでも様々な“生”がありました。

【「生○○ブーム」の歴史】
1988年頃~ 神奈川の洋菓子店が開発した「生チョコ」
2007年頃~ 一大ブームとなった「生キャラメル」
2013年頃~ 「生食パン」
2023年頃~ 非常に人気で行列ができるお店もたくさんある「生ドーナツ」
では、この“生”はなぜ一大ブームになっているのか。

トータルフードプロデューサーの小倉朋子さんによると、「生=やわらかい」というイメージが新たに市民権を得て、定着してきたそうです。例えば、生チョコや生キャラメルのとろけることに対する驚きと、今まであった商品と違う食感が楽しめることから、“生”が非常に人気になっていったということです。
そして、私が注目したのは“生”に対する日本人の信頼感です。例えば、世界ではお刺身や生卵など、生で食べる文化はないですよね。

日本は衛生管理がしっかりしているので、刺身や卵などの「生=鮮度がいい」に加え、「生=安全性が確保されている」という認識が広く認知を得ています。
また、生ブームで経験を積んだ「新鮮さ(安心感)+柔らかい」というイメージが、非常に人気になっています。例えば、ドーナツも“生”とついただけで「食べてみたい」と思うため、一つの商品でも色んな食感を追求でき、商品の幅が広がるということでメーカーやお店側も“生”の商品を開発したがるということもあるそうです。
小倉さんによりますと、“生ブーム”はこれからも続くと見られています。

そして、次の「生○○」を既に考案しているということで、少しヒントを明かしてくれました。内容は明かせないが、「色がどうなるか」というところで今悩んでいるそうです。
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<プロフィール>
田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士) 五輪メダリスト 慶応義塾大学特任准教授
アスリートの学び場「iMiA(イミア)」主宰














