屈強な男たちに熱視線?!人手不足の運輸業界で就職説明会が行われました。

 (京都府バス協会担当者)「(お客さまを)安心安全に目的地までお送りする、非常にやりがいのある仕事なのでぜひご検討いただけたら」

 ドライバーの勤務体系や仕事のやりがいについて真剣に耳を傾けているのは、現役の自衛官たちです。

 京都府宇治市にある陸上自衛隊大久保駐屯地で11月10日に行われたのは、まもなく退官を迎える自衛官向けの就職説明会です。

 若年定年制により50代半ばで退職する人も多いという自衛官。再就職先を支援する目的で、京都府のバス協会などの協力のもと開催されましたが、その背景にあるのは「ドライバ―不足」です。

 バスやトラック、タクシーの運転手不足は深刻な問題。ドライバーがいないことで、京都や大阪などでは路線バスが廃止となる事態に陥っています。

 一方で日頃から大型車両を運転する自衛官。トラックなどを運転できる大型1種免許を持っている隊員が多いため、“即戦力”として運輸業界から期待されているというわけです。

 説明会のあとは運転体験会。現役のバス運転手に教えてもらいながら早速、大型バスを運転します。普段から大型車両に乗る隊員ですがバスは勝手が違います。しかし、あっという間にコツを掴んで、カーブもスムーズに曲がっていました。

 就職説明会を企画した担当者は「自衛官は運輸業のドライバーにぴったり」だといいます。

 (近畿運輸局京都運輸支局 中野幸太首席専門官)「大型車両を業務で運転している運転スキル。(ドライバーの)高齢化が進んでいるという中でまだ60歳を迎えていない比較的若い方が入っていただくことで、いわゆる即戦力として働いていただければと期待している」

 去年から始まったこの取り組み。自衛隊員がドライバーとなることで、担い手不足解消の一手となるのでしょうか。