新型コロナウイルス感染拡大の第7波がピークを迎えた今年8月、歌手の鈴木亜美さん(40)は、第三子となる長女を出産した。妊娠期間中に自分以外の家族3人がコロナに感染し、自宅での隔離生活を余儀なくされた。コロナ禍の妊婦生活と出産を、どう乗り越えたのか。TBSテレビ系「報道の日2022」の取材に語ってくれた。
■「妊娠初期に家族がコロナ感染」
「妊娠期間中は、ちょっとした風邪でもお腹の赤ちゃんにどんな影響があるのか、不安に思っていました。ちゃんと栄養をとったり、呼吸の乱れだったりが赤ちゃんに影響をしてしまうので、自分の健康を第一に考えて過ごしていました」
妊娠期間中は、感染力の強いオミクロン株が猛威を振るった時期と重なっていた。一方、長男(5)と次男(2)は遊び盛り。コロナに感染しないよう、気をつけながら日々を送っていたという。
「上の子ども2人は保育園に通っているので、自分自身が気遣っていても、いつコロナに感染してしまうか、分からない状況で。コロナになって出産するかも知れないということは、主人と相談をしていました」
夫婦だけでなく、子どもたちにも手洗いとうがいを徹底させていた。
しかし、妊娠初期の今年2月、長男と次男が新型コロナに相次いで感染してしまった。
「感染が分かった当初は、子どもたちと別々に暮らさなければならないという気持ちがありました。当初は、主人が子どもたちの面倒を見ていたのですが、主人もコロナに感染してしまって。自分たちでなんとか治るまで待つしかないという生活を送りました」
子ども2人の面倒見を任せていた夫までコロナに感染してしまい、濃厚接触者となった鈴木さん。自宅での隔離生活を余儀なくされ、病気の家族以外、頼れる人がいない状況に陥ってしまったのだ。