地方公務員とプロ格闘家の“二刀流”で戦う大分県別府市の高橋浩太選手(30)が9日夜、地元でムエタイの世界タイトル戦に挑み、判定の末、ドローに終わりました。
別府市公会堂の大ホールに設けられたリングで開催されたムエタイの大会「KODO」には、プロ・アマあわせておよそ90人が出動し、約1000人の観客が声援を送りました。
メインマッチの世界タイトル戦に挑んだのは、スーパーウェルター級日本王者の高橋浩太選手(リングネーム「KO-TABRAVERY」)。別府市上下水道局で働く地方公務員でありながら、プロ格闘家としても活動しています。
(プロ格闘家・高橋浩太さん)「自分の戦い方を貫いてやり切ります。観る人に、あいつの試合が一番面白かったと言わせて帰ります」
チャンピオンベルトをかけて戦う相手は、本場タイの強豪選手。高橋選手はKO勝ちを狙い、間合いを詰めてキック後に生まれる隙を突きパンチを繰り出します。終盤ラッシュをかけますが、相手が首相撲を組んで時間稼ぎにかかり、決定打を打ち込めませんでした。

試合は判定の末、1-1(48-48、49-48、48-49)のドローで終了しました。
地元・別府の応援を背に戦い抜いた高橋選手ですが、最後までダウンを奪えず、悔しさをにじませました。
(高橋選手)「熱くなって、セコンドの言うことを聞かなかった。結果で返すしかないので、自分の戦い方を貫いてKOで倒し、きょう取れなかったベルトを取り返しに行きます」
世界チャンピオンのベルトは主催者預かりとなり、次回、再びこのカードで王座を争うことになります。














