きょう(8日)から1泊2日で「全国豊かな海づくり大会」出席などのために三重県を訪問している天皇皇后両陛下が、日程1日目を終えた感想を公表されました。

■天皇皇后両陛下の感想(11月8日)

2人そろって6年ぶりに三重県を訪れることができ、嬉しく思います。

きょうは午後に鳥羽水族館を訪れ、スナメリ、ジュゴン、ラッコが泳ぐ様子を愛らしく感じるとともに、これらの希少生物の特徴や、長期間にわたる飼育の成功における様々な工夫についてお話を関心深く伺いました。また、鳥羽水族館が、希少淡水魚のウシモツゴや、希少野生生物のミヤコカナヘビなどの絶滅危惧種の保護に取り組んでいることについて、お話を伺い、このような活動によって生物多様性が保たれることの大切さを改めて感じました。

夕刻には今回の「豊かな海づくり大会」の絵画と習字の受賞作品を見、それぞれの作品の素晴らしい出来映えに感心するとともに、受賞した子どもたちから、作品にこめられた海を大切に思う気持ちについて聞き、嬉しく思いました。

その後の漁業関係者との懇談では、水産物の生産・資源管理、海の環境保全、などの取り組みにより、豊かな海づくりに貢献されている方々からお話を伺い、それぞれの取り組みが、実を結んでいくことを願いました。

また、きょうは、小中高校生からさまざまな機会を通じて、海に親しみ、海との関わりについて学んだり水産物を育てたりしている話を聞き、このような経験が活かされ、豊かな海が次の世代に引き継がれていくことを願いました。

さらに、一見三重県知事から、県勢の概要についてお話をうかがい、古から続く三重県の特色ある歴史や多彩な海産物などについて、理解を深めることができました。あすの「第44回全国豊かな海づくり大会」の式典をはじめとした、諸行事に出席することを、楽しみにしています。多くの県民の皆さんに温かく迎えていただいたことに、心から感謝いたします。