「人生100年時代」キャリアを考える上で会社はどう支援できるのか
高柳キャスター:
ただ、人材が“流れていってしまう”という側面を考えると、デメリットもあるのでしょうか?

TBS報道局経済部 岩井 記者:
いろいろ取材をしていると、やはり優秀な人ほど出ていってしまうと言います。退職金も上積みされるので、そういった側面もあると思います。
企業によっては、早期退職を募集する部署を制限するなど、技術流出をさせないような取り組みをしています。
マツダの場合は、マツダで培ってきたことを、いかに社会貢献できるか、ということや、そういった能力がその人にあるのかを、しっかりと見極めた上で退職していくということです。
高柳キャスター:
実際に会社の中で、「こういう人には残ってもらいたい」みたいなこともあるのでしょうか?
TBS報道局経済部 岩井宏暁 記者:
人事に携わる人の話では、企業として、この人に出ていって欲しいかなみたいなリストもあるそうです。
ただ、あくまでも希望なので、それを無理やり社員に押し付けることは絶対にあってはならないことです。あくまでも社員自身が将来のキャリアを考える上で、会社としてどういった支援ができるかを、重視しているということです。
日比キャスター:
どうしても今までの概念だと、「終身雇用」みたいなイメージが強いですが、企業側が求めているものも変わっています。例えば、働く側にとっても、若手がなかなか出世したくない、出世欲がないということもよく取り上げられます。いろんな世代においても考えられることですよね。

TBS報道局経済部 岩井 記者:
やはり「人生100年時代」と言われている中、定年まで働いていきます。しかし、その後の人生も長いので、残りの人生をどうやって働いていくのかを考えていかなければいけないわけです。
中高年の話のようになっていますが、実は20代や少し前の段階で「キャリア」というものを考えていくことが必要です。自分のキャリアは自分で築いていかなければいけない。そういったことが今、求められているのではないかと思います。
日比キャスター:
やはり大企業ならではの安心感や安定感が、なかなかそのきっかけに繋がらないという課題もあると思うので、世代問わず、幅広く多様性を持って考えていきたいですね。
南波キャスター:
大企業を辞めた知り合いの50代の先輩が、とてもいきいき働いているので、いろんな選択肢があるのかなと思います。
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<プロフィール>
岩井宏暁
TBS報道局経済部 自動車・重工・電機担当
国家資格「キャリアコンサルタント」保有














