背景には“社員の年齢バランス修正”

高柳キャスター:
黒字リストラを行う背景を見ていくと、社員の年齢バランスを修正する側面があるそうです。
【パナソニックグループ 社員の年齢構成】
・20代以下 15%
・30代 16%
・40代 20%
・50代 40%
・60代以上 9%
※国内社員 約6万人(2025年4月1日時点)
パナソニックグループでは、国内社員の半分ほどである、約3万人が50代以上という年齢構成比になっているということです。
ネガティブな意味の「赤字だからリストラ」ではなくて、黒字で経営改善をしたり、会社の中の年齢比率を構成したりする意味でも、早期退職者を募ることがあるそうです。

TBS報道局経済部 岩井 記者:
事業の環境が劇的に変わってきている中で、求められる人材も変わっていると思います。
例えば自動車業界では、自動車は動くものなので、今までは「走って、止まって、曲がって」の開発がメインでした。
今は、それをやった上で、自動運転の技術も出てきているので、ソフトウェアやAI開発などが必要になってきています。
そうすると、今までの製造工程とは違うので、新たな人材を入れていかないと、会社として世界と戦っていけないということがあると思います。

高柳キャスター:
自動車メーカーのマツダの一例を見てみると、4月に発表した「セカンドキャリア支援制度」では、▼再就職支援、▼引っ越し支援、▼上乗せ退職金もあるということです。
この制度を使って58歳で退職をした男性は、マツダの地元・広島を盛り上げるために、お好み焼き店へチャレンジしているそうです。
男性は、「会社から求められる人材像が変わっていくことを感じた」と話していました。
南波雅俊キャスター:
テレビ局でも「アナウンサー」というもの自体がいろいろ変わってきています。例えば、自分が50歳になったときに求められるスキルが変わった。でも外で何かやりたいことがあったり、外から求められることがあったりしたとき、一定程度の退職金をもらって外に出るのであれば、両方にとってプラスなのではないかと改めて思いました。
日比麻音子キャスター:
選択肢として幅広く考えることで、自分のキャリアを改めて考えるきっかけにもなりますよね。














