政党支持率 自民党前月比1.0ポイント上昇にとどまるも「若者回帰」の傾向が
続いて各政党の支持率について分析を行った。
まず野党だが、国民民主が先月比-4.0ポイントで下落が顕著となった。「総理になる覚悟はある」と訴え、野党が結集すれば総理候補とされた玉木代表だったが、「政策が一致できない党と組めない」と主張し続けたこと、一方で自民党との連立入りも拒み、態度が不明瞭とうつったことで、特に若者世代中心に支持を失ったと見られる。
一方の与党だが、高市内閣の高支持率に対し、自民支持率は先月調査+1.0ポイントにとどまり、維新も+0.3と微増に。
ちなみに就任直後の支持率1位の小泉内閣は、低支持率に喘いだ森内閣から引き継いだため、内閣発足直後(01年4月)の内閣支持率は88.0%だったが、自民党支持率は27.5%という今とあまり変わらない滑り出しだった。ただ当時は前月(01年3月)と比べ+5.9ポイント上昇している。
ただ【年代別政党支持】をみると、違った光景がみえてくる。とくに参政党や国民民主が躍進した【8月調査】と比較してみたい。

【11月調査 年齢別】
18-29歳 自民22% 立憲4% 国民8% 参政9% 支持なし40%
30代 自民21% 立憲2% 国民1% 参政7% 支持なし54%
40代 自民22% 立憲2% 国民6% 参政5% 支持なし54%
50代 自民23% 立憲5% 国民3% 参政6% 支持なし43%
60代以上 自民38% 立憲9% 国民2% 参政2% 支持なし32%
これを【8月調査】(参院選7/20直後の8/2、3の調査)と比較すると…
18-29歳 自民6% 立憲4% 国民17% 参政23% 支持なし30%
30代 自民17% 立憲1% 国民7% 参政19% 支持なし28%
40代 自民12% 立憲4% 国民11% 参政9% 支持なし45%
50代 自民15% 立憲9% 国民9% 参政12% 支持なし35%
60代以上 自民31% 立憲11% 国民6% 参政3% 支持なし31%
8月の参院選で躍進した参政党、国民民主党の支持率が今回調査では軒並み下落し、30代未満の有権者の自民支持が8月調査と比較して3倍以上の22%となった。若者層、とくに無党派層が自民党支持へと回帰する動きが見られた。
こうした若者層はなぜ高市総理にひかれるのか。外交への評価とともに今回の世論調査で見えてきたのは景気回復への期待感だ。
日経平均株価は11月4日にバブル期を大きく上回る52,636円87銭(取引時間中の高値)を記録した。
高市内閣で景気は良くなるかを聞いたところ、特に“働き盛り”の30代では81%が「良くなる」と回答している。
















