生徒の胸ぐらをつかむなど威圧的な指導を行ったとして、長崎県教委は60代の高校教諭を7日付で戒告の懲戒処分としました。

処分を受けたのは、長崎県諫早市にある県立高校の男性教諭(64)です。

長崎県教育委員会によりますと、教諭はことし6月18日の授業時間に、オンラインで映像を見る際の生徒の態度を見てきつく指導しようと思い、一瞬カッとなって胸ぐらをつかみ、さらに威圧的な発言をしたということです。

当時の生徒の態度や指導の言葉については、被害生徒と教諭の証言が食い違っていることから、確定できていないとしています。

県教委では、この教諭が2021年度にも不適切な指導をして再発防止の指導力向上研修を受講していたことを踏まえ、7日付でこの教諭を「戒告」の懲戒処分とし、管理監督する立場にあった校長を厳重注意としました。

県教委では、過去に不適切な指導が認められ研修を受講していた場合、懲戒処分を標準とすることを規定しています。

教諭は「反省している。もっと時間をかけてゆっくり指導すべきだった」などと話しているということです。