歌手で俳優の北山宏光さんが主演を務める舞台『醉いどれ天使』の公開ゲネプロが7日行われました。ゲネプロの前には取材会も行われ、共演の渡辺大さん、横山由依さん、岡田結実さん、阪口珠美さんらとともに公演への意気込みを語りました。
日本映画界の名匠・黒澤明と名優・三船敏郎が初めてタッグを組んだ、戦後の混沌とした時代に生きる人々の葛藤をいきいきと描いた映画「醉いどれ天使」の舞台化作品。
6年ぶりの主演舞台に北山さんは‟やっと初日を迎えられるなという気持ちではあります。(演出の)深作健太さんから頂いた演出や、ホンの読み方のパズルがやっとそろっていくので、それを届けられる喜びを噛みしめながら初日を迎えたい”と思いを語りました。
戦後の日本を描いた本作。現代に上演する意味について北山さんは‟僕自体も実際に経験したことではないものが、ステージ上で行われていて、同じ空間であたかも疑似体験したかのような。そこに住む人たちがどのように生きていて、心が動いて、亡くなっていったかっていうのが、ちゃんと伝えられるんじゃないかな。楽しさだったり、尊さだったり、寂しさだったり、この時間を共有できるっていうことで伝えられるんじゃないかなと思ってるんでそこがメッセージになってるんじゃないかな思っております”とアピールしました。
今回、横山さんと岡田さんが唯一のダブルキャスト。初舞台となった岡田さんは‟「全然追いつけないな」って日々もあった”と振り返りつつ、‟内にこもるんじゃなくて、皆さんのいいところを見て、いろんなお話を聞いていくと、プレッシャーよりも、座組でやれることが何よりも幸せだなと思えるようになって、そこからは本当にハッピーハッピーで”と満面の笑み。‟本当に楽しい日々がいつかは終わってしまうということが何よりも悲しいですし、戦争や当時の辛さっていうテーマ性は、絶対忘れたくないなと思っているので、お芝居でちゃんと見せられるように頑張ろうと思っております”と意気込みました。
また、座長としての北山さんについて質問が出ると、佐藤仁美さんは「ファッションチェック大魔王」とぽつり。北山さんは‟仁美さんの稽古着がとっても可愛くて、サボテン、牛、猫が3枚の布で全て共存している。靴下全部違う動物、黄色いサンダル。それは見てしまう。「今日は上半身、全部犬なんですね?」とか。目が離せないです”と明かし、集まった取材陣を笑わせました。
最後に北山さんから‟このキャストでないとできない作品になっております。お芝居もそうですが、ショーアップされたり、ロックになっていたり。とはいえ、お芝居の重さは失っていない。観に来て楽しんで、メッセージを受け取ってもらえる作品になっていると思います”と呼びかけました。
【担当:芸能情報ステーション】














