女性用トイレに長い行列ができる問題について、国が動き始めました。
なぜ女性トイレに行列? 50年以上前の“設置基準”
山形純菜キャスター:
6日、第1回「トイレ設置数の基準と適用のあり方に関する協議会」が開かれました。
今後、駅やデパートで行列の改善対策を行っている事例を共有する他、設置数の基準などガイドラインをまとめる方針だといいます。

NEXCO中日本(2021年度)によると、トイレの利用時間は男性35秒、女性は105秒だということで、その差は3倍です。女性が用を足す際に衣類を上げ下げすることも、利用時間が長くなっている理由の1つだといいます。
職場における便器の数の設置基準は、女性・男性がそれぞれ65人いる場合、女性用トイレの方が少なくなっています。この基準は、50年以上前の1972年「労働安全衛生法」で定められています。

▼女性用
20人以内ごとに1個以上→4個
▼男性用
小便器:30人以内ごとに1個以上→3個
大便器:60人以内ごとに1個以上→2個
あわせて5個
日本トイレ協会の山本耕平会長は「労働安全衛生法以外の便器の個数の基準はない。一定の基準を示して設置すれば解決につながるのでは」と指摘しています。














