町長の見解は「違法性がない」なぜ?

指名競争入札について町には「地元事業者の育成などを理由に優先的な選定・指名を行う」という考えがあり、町長は小国町の9社で入札することは既定路線であり、便宜の図りようがないとしています。

一方、警察は本来、指名競争入札は町外からも県外からも参加できるべきもので、そこを町の9社に絞ったことに便宜を図り接待を受けたとして小野容疑者を逮捕しています。

小野容疑者が建設課長だった時、どれぐらい伊藤容疑者の会社が工事を請け負っていたのでしょうか。

小国町によりますと3年間に町が発注した土木工事は合わせて190件、発注額は約22億6000万円です。そのうち伊藤組が受けたのは、29件、約4億9000万円で、全体の2割ほどとなっています。

この2割という数字について町の担当課は、「伊藤組に発注が偏っているわけではない」と説明しています。