イギリスの覆面ストリート・アーティスト「バンクシー」は、自身の作品50点を販売し、収益をウクライナへの支援にあてると発表しました。

段ボールに描かれたネズミ。

「フラジャイル」、「壊れやすい」という意味の英語の一部を引っかいて消し、「アジャイル」、「機敏な」を意味する単語に変えているのでしょうか。

これは、バンクシーが自身のSNSで公開した新たな作品で、「作品を50点制作した。収益はすべてウクライナの友人たちのもとに送られる」とコメント。

収益はウクライナで支援活動を行う団体に寄付され、ロシアによる攻撃で停電が続く地域への発電機やヒーターの提供、女性や性的マイノリティのためのシェルターへの支援などにあてられるということです。

価格は1点5000ポンド、日本円でおよそ84万円。

カッターでネズミの爪痕を付けるためすべて一点物という50作品は、今月16日に購入の申し込みが締め切られ、抽選が行われます。

バンクシーは、これまでロシアのプーチン大統領を皮肉ったとみられる柔道の絵をはじめ、侵攻が始まって以来、ウクライナで7点の作品を制作し、連帯を示してきました。