日本時間の11日、ソフトバンクから海外FA権を行使していた千賀滉大(29)がメッツと 5年契約年俸総額約102億円で契約合意に至ったと、メジャーリーグ公式サイトが発表した。
メジャー移籍を目指し先月から渡米している千賀、8日間の日程で6、7都市を巡っていた。これまでパドレス、カブス、ヤンキース、レッドソックス、ジャイアンツなどが有力候補に挙げられていたがメッツとの契約合意となった。現地記者は「メッツと千賀の契約は、身体検査の結果待ち」と伝えた。
今季メッツはナショナルリーグで東地区で101勝61敗でブレーブスと同率で1位。メッツはこのオフにサイヤング賞投手のJ.バーランダー(39)をFAで獲得したばかり。さらに千賀も獲得し、先発投手陣補強に動いた。
千賀は今季、22試合に登板し11勝(6敗)で防御率は1.94、奪三振は156。2年ぶりに規定投球回数に到達し、奪三振率はリーグトップの9.75、防御率はリーグ2位、勝ち星はリーグ3位の成績を収めた。2021年の東京五輪でも2度、アメリカ戦に登板し3回を投げ無失点と好投した。
■千賀滉大(せんが こうだい)
1993年1月30日生まれ、186㎝ 92㎏ 右投左打
愛知県蒲郡市出身。小学2年生から野球を始め、中学時代まで軟式でプレー。高校1年途中までは内野手だった。蒲郡高から2010年の育成ドラフト4位で、ソフトバンクに入団。2012年に支配下選手に昇格。2016年に25試合に登板し12勝の好成績をあげ、以降も6年連続となる2ケタ勝利をあげている。最速161キロの直球と、“おばけフォーク”と呼ばれるフォークボールで三振を奪うスタイルの本格派右腕。2019年には奪三振率11.33と、規定投球回到達選手の中で歴代最高を記録した。主なタイトルは、最多勝利1回、最優秀防御率1回、最多奪三振2回、最高勝率1回など、いずれも育成出身選手としては史上初。2017年のWBC、2021年東京五輪にそれぞれ選出された。
【メジャー歴代最高額契約投手】※円換算は当時のレート
1位 2014年 田中将大(ヤンキース)7年総額1億5500万ドル(約163億円)
2位 2019年 菊池雄星(マリナーズ)7年総額1億ドル(約110億円)
3位 2022年千賀滉大(メッツ)5年総額7500万ドル(約102億円)
3位 2006年 松坂大輔(レッドソックス)6年総額5200万ドル(約60億8400万円)
4位 2011年 ダルビッシュ有(レンジャーズ)6年総額6000万ドル(約45億円)














