りんごやなし、もも、ぶどうなどの幅広い植物に寄生して、果実や樹木を弱らせるおそれがある病害虫の「チュウゴクアミガサハゴロモ」が、長野県内で初めて確認され、県が注意を呼びかけています。
県農政部によりますと、10月中旬、北信地域のいちじくで多数のチュウゴクアミガサハゴロモと思われる成虫が確認され、採取した成虫を農林水産省名古屋植物防疫所に送って鑑定を依頼したところ、チュウゴクアミガサハゴロモであることが判明しました。
その後、北信地域のりんご栽培のほ場でも、成虫と産卵した痕が確認されました。
チュウゴクアミガサハゴロモは、中国原産で、2017年に大阪府で確認されて以来、東京、群馬。富山、広島、宮崎など全国各地で発生が報告されていますが、長野県内で確認されたのは初めてです。
成虫の体長は15ミリ前後で、幼虫や成虫が枝から樹液を吸い取るほか、メスの成虫は、寄生した植物の皮を裂いて多数の卵を列状に産むため、細胞組織が損傷を受けて植物を弱らせてしまうということです。
現時点では、チュウゴクアミガサハゴロモを対象とした登録農薬はなく、県では、北信地域以外の地域にも短期間で広がる可能性があるとして、りんご以外の栽培農家も、冬から春にかけて点検を行い、産卵の痕を見つけた際には、枝などを切って、ほ場以外で土の中に埋めるなどの処理を行うよう呼びかけています。
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