洋上風力発電など海洋エネルギー分野へ参入する県内企業を増やそうと、11月5日、長崎市で海洋産業の現状を学ぶセミナーが開かれました。

セミナーには、造船や海上運輸の関係者ら約140人が参加しました。

基調講演では経済産業省の洋上風力担当者が国の再生可能エネルギー計画の進捗状況を説明。

10月に五島市南沖が、新たに再エネ海域利用法に基づく「準備区域」に指定されたことや、コストの上昇を理由に秋田や千葉で事業者の撤退が続いた現状などを報告しました。

また、世界の石油やガスプラントを手掛けている日揮は、浮体式洋上風力発電について日本よりも先行して商用化に移行しているヨーロッパ市場をターゲットに、基礎構造物の量産・輸出に挑戦する方針を示しました。
日揮・武富一樹さん「この長崎から、実際に量産化した部材を、海外に持っていく。こういった時代を我々としては作っていきたい」

洋上風力発電をめぐっては、世界的にコスト削減や、製造の大量・高速化が求められており、参加者は、複数の地域や企業による連携の重要性を確認していました。