九州との連携で生まれる「びっくりするほどの近道」
――四国新幹線だけでなく、四国から東九州新幹線へとつなぐ構想がすごいと感じます。九州の自治体トップの方々との連携も始まっているのでしょうか。
池田知事
「はい。特に大分県の知事が熱心です。地図を見ていただくと分かりますが、大分から首都圏や京阪神へ向かう場合、現在は福岡の小倉を経由するため、一度西へ向かってからまた東へ行くという位置関係になっています。
ところが、大分の正面は愛媛です。そこから四国を通るルートを使えば、ものすごい近道になります。
びっくりするほどの近道でして、例えば宮崎から大阪までの距離を測ると、小倉経由と、大分・愛媛を通る四国経由とでは200kmも違うのです」
――200kmは大きな違いですね。愛媛と大分の間を結ぶにあたり、現段階でトンネルや橋など、何か決まっていることはあるのでしょうか。
池田知事
「あそこは昔から、道路でつなぐことも含めて構想があります。実現すれば、山陽道とはまた別の、ダブルの経済軸ができるという話は以前からありました。ただ、この30年ほどの日本の低迷に巻き込まれる形で、少し計画が停滞していたという経緯があります」















