10日午後4時15分ごろ、山口県光市浅江5丁目付近に、黄色い異臭のするガスが充満しました。ガスは、金属系素材の製造・加工を行う永岡鋼業から漏れ出し、付近からは毒性のある硫化水素が検出されましたが、濃度が薄く人体などへの影響はないということです。
永岡鋼業によると8日、ステンレスを加工するときに使う樹脂液の入れ替えをしました。新たに入れた液と、残っていた液が反応してガスが発生したとみられ、工場内に充満したガスが外に漏れ出したということです。当時工場は稼働しておらず、けが人はいませんでした。また市によると、液体の流出などはありませんでした。
警察によると、付近からは硫化水素が検出されました。毒性はあるものの濃度が薄いため、人体への影響はないとみられ、けがをしたり不調を訴えたりする人はいませんでした。
警察は、現場から約150メートルへの立ち入りを制限し、住民に外出しないよう呼びかけましたが、午後7時20分に解除されています。