マンション価格の高騰が続く中、“外国人投資家”の存在が議論されています。高市総理は4日、外国人の土地取得のルールの見直しなどについて検討を進めるよう指示。こうした動きは価格高騰の解消につながるのでしょうか?

“億ション”が当たり前に…購入は「中華系含め、東南アジアが多い」

社長は、2024年に売れたという物件について教えてくれました。

現代不動産 野宮武美 社長
「この近くのタワーマンション。45階建ての大きなマンション」

購入したのは、50代の中国人男性。2024年9月、2億1000万円だったそうです。

現代不動産 野宮社長
「約30組の内見があった。その30組の中で、びっくりしたのが28組が中華系でした」

築17年の物件は113平米。天然温泉やプール、クリニックなどを備えています。

10年前に前の所有者が購入した際の価格は、約1億3000万円。当時と比較して8000万円ほど値上がりしているそうです。

主に、中国人の富裕層向けにマンションなどを販売している都内の不動産会社。売れ筋は、いわゆる“億ション”です。

現代不動産 野宮社長
「物件によっては3億でも4億でも売れるという傾向が多い。ただ、高額になるとほとんど日本人はいないのではないか。海外、中華系含めて、シンガポール・マレーシアの東南アジアが多いと思う」

東京都心のマンション価格の高騰が止まりません。23区の新築マンションの今年4月~9月の平均価格は、1億3309万円。前の年に比べて2割あまり伸びました。つられる形で中古物件も1億円超えが当たり前となりつつあります。

そこで、議論されているのが外国人投資家の存在です。