青森市の「スーパー福や」が4日をもって、むつ市に本社を置く「マエダ」に事業を引継ぎました。スーパー業界の競争が激しさを増すなか、マエダは事業買収を経営戦略上、重視しています。
河村庸市 キャスター
「先月末に閉店したスーパー福や。来月上旬の再出発に向けて、きょう店舗内の改装作業に入ったということです」
青森市の中央大橋通りに面した「スーパー福や大野店」は、10月末で35年の歴史に幕を閉じ、11月4日をもって、むつ市に本社を置くスーパーの「マエダ」に譲渡されました。
スーパー福やの名物は、格安の「びっくり弁当」。2009年は税込み1個250円、閉店前でも322円に抑え人気を集めていました。
マエダは、この「びっくり弁当」も引き継ぎ、12月上旬にリニューアルオープンする予定です。
住民
「うれしい。できた頃からしょっちゅう(来ていた)。早くできてくれればいいな」
県内にスーパー47店舗を展開する「マエダ」は、他の会社から事業を買収し、店舗を引き継ぐことを経営戦略上、重視しています。
マエダ 前田大志 専務
「出店用地もいまは難しくなっているなかで、事業承継という形で店と従業員を維持することができると、その分うちにとってはプラスになるし、お客さまにとっても地域で買い物する環境を継続できるので、効果があると思う」
マエダは2025年2月にも青森市で「スーパーふじわら」の2店舗を引き継いでいて、今後も条件があえば積極的に事業承継を検討するということです。
マエダ 前田大志 専務
「私たちが(店舗運営を)やって、商売を継続できると判断したところは話があれば引き受けさせてもらっている。(スーパーは)一つのインフラでもあるので、皆さんの役に立てるようにがんばりたい」
県内では2024年から、大手スーパー「ロピア」が進出するなど業界の競争は激しさを増しつつあり、各社は客の支持を集めるために奔走しています。














