中東のサウジアラビアを訪問中の中国の習近平国家主席は、ペルシャ湾岸地域6か国との初めての首脳会議に出席し、原油などの輸入拡大を約束しました。中東でのさらなる影響力拡大を図る狙いがあるとみられます。
中国外務省によりますと、習近平国家主席は9日、サウジアラビアの首都リヤドでサウジアラビアやカタールなど、ペルシャ湾岸6か国によるGCC=湾岸協力会議や、アラブ諸国との首脳会議にそれぞれ出席しました。
このうち、GCCとの首脳会議で習主席は、原油と液化天然ガスの輸入拡大を約束し、ドル建てで行われるのが一般的とする取引形態についても人民元決済を行うと述べました。
このほか、デジタル経済での協力強化や宇宙開発の分野における宇宙の利用や、インフラ建設について協力していきたいとする考えも示しました。
また、発表された共同声明ではロシアのウクライナ侵攻について「政治的解決の促進を目指すあらゆる国際的な努力への支持」が盛り込まれました。
一方、アラブ諸国との首脳会議で習氏は「我々は独立を堅持し、共通の利益を守らなければならない。内政不干渉の原則をともに守る」などとも述べていて、中東でのアメリカの関与を低下させ、中国の影響力をさらに高める狙いがあるとみられます。
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