修学旅行生らの受け入れ事業の本格化に向け長崎大学が設立した一般社団法人の取り組みの一環で、3日、埼玉県から訪れた中学生が、長崎の歴史や大学の仕組みについて学びました。
長崎大学を訪れたのは埼玉県の栄東中学校です。
迎えたのは、一般社団法人「長崎大学アカデミックポート」で、ことし4月、大学の財務基盤強化に貢献することなどを目的に設立されました。

アカデミックポートでは、修学旅行生らに、平和学習など長崎大学の強みをテーマとした学習プログラムを、1人あたり3千円で提供し、協力する教員や学生に対価を支払います。

(長崎大学アカデミックポート 中村典生 代表理事)
「長崎にはたくさんの修学旅行生が来られるから、その『修学』の部分をちょっとここで学んでいただいて、それでいて長崎大学にも興味持ってくれる人が増えるといいなというのが本音でございます」
3日は多文化社会学部の教授が、長崎の「尾曲がり猫」から異文化共生の歴史を紐解く講義を実施。
鎖国時代「西洋の窓」と言われた長崎に、西洋以外からも多くの外国人が訪れていた歴史の側面にも触れました。

(長崎大学 多文化社会学部 木村 直樹 教授)
「(尾曲がり猫が多い)東南アジアからやってきた船の猫たち。彼らがいったん日本(長崎)に上陸をして、そのまま長崎の町に定着をします。そしてその末裔がいまも長崎のまちにいるということなんです」

栄東中学校3年(埼玉県)「猫にも色々な種類があって、しかも歴史が関係しているんだというところがすごいなと。大学っていいなって。イメージが掴めた感じです」
講義に続いて現役の大学生も登壇し、学部での学びや、留学、アルバイトなどの学生生活について紹介しました。

栄東中学校3年(埼玉県)「国際関係学とか結構興味あったので(多文化社会学部では)そういうことを学べるんだなって今回勉強になりました」
長崎大学アカデミックポートでは、今年度5校を受け入れる予定で、年度内にあと2校が長崎大学を訪れることになっています。













