3年前、北海道南部の森町で、ゴーカートが見物客に突っ込み、当時2歳の男の子が死亡しました。なぜ息子の命は奪われたのか、真相を求める両親の声です。

今も深い悲しみが癒えることはありません。

男児の父親
「パパ、ママという言葉をやっとちょっと話せるようになってきて、これからもっと可愛くなるなという年齢でもありました。会いたいなという気持ちは今でも全然変わらない」

男児の母親
「もっと遊びたかったなと思うし、もっともっとたくさんのことを教えてあげたかったな。ごめんねと思う」

2022年9月、森町で開かれたイベントで、当時小学6年の女子児童が運転するゴーカートが見物客に突っ込み、当時2歳の男の子が死亡。

両親は刑事事件として関係者の早い時期の起訴を望んでいましたが、警察はイベントを主催した函館市の自動車販売会社社員と運営を委託された千歳市の会社役員を今年2月になって書類送検。

3年がたっても、警察などから返ってくる言葉は「捜査中」のままでした。
気持ちの整理ができないまま、月日だけが過ぎてしまう。

両親らは9月、イベントを主催した会社と運営を委託された会社を相手取り慰謝料など約1億3000万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。
法廷の場で真相を明らかにしたいという思いからでした。

男児の母親
「(提訴までの3年間)本当に長かった。自分の中でどう向き合っていいのかも整理がつけられない。なぜこの事故が起きてしまったのかというところが、やはり1番に知りたい。責任の所在などを明らかにしてほしい」
真相究明を求める両親のもう一つの願いがあります。

男児の父親
「息子の死が少しでも無駄にならないように、他のイベントでも対策をしっかり法の下で決めてほしい」

どこまで真相は語られるのか、民事訴訟の第1回口頭弁論は12月9日の予定です。














