「ちゃん付け」は結構好き
今回話を聞いたのは、20代から40代の女性。「ちゃん付け」そのものについては、意外にも好意的な意見が多数を占めました。
「私個人的には嫌じゃなく、むしろ優しい人だなって感じてしまいます」(30代女性)
「ちゃん付けやニックネームで呼ばれることに嫌な印象は持たないです。むしろ距離が縮まったような印象」(20代女性)
「親近感を感じて個人的にはいいなと思っています。『さん』付けのほうが距離があってちょっと寂しい…」(30代女性)
判決が「業務で用いる必要はない」と指摘した点についても、「これによって”ちゃん付けは絶対NG!”みたいな考えが広まっちゃうとなんだかなー」(30代女性)と、一律に禁止される風潮になることへの懸念も聞かれました。
「体形いいね」は全員一致で「絶対なし!」
一方、判決で「羞恥心を与える不適切な行為」とされた「体形良いよね」といった容姿に関する発言については、話を聞いた女性全員が強い不快感を表明しました。
「あれは、なし!絶対なし!気持ち悪いですよね」(20代女性)
「性的搾取をされているようで気持ちが悪い」(20代女性)
「『体形良いよね』ってどこの何を見て言ってんの???って感じです」(30代女性)
20代女性は、「デザインが可愛いからという理由で着ていた服」に対して、「体のラインが出て大人っぽくて良いね」と言われ、「グーチョキパーのどれかで一発お見舞してやろうかと思った」という経験を語り、容姿、特に体形に言及されることへの強い拒絶感を示しました。
“親しみ”と“ハラスメント” 職場の距離感をどう測るか

女性を「ちゃん付け」で呼ぶこと自体は、日常的な行為として行われてきました。「〇〇ちゃん」呼びが法廷での議論の対象にまでなったことは何を意味しているのでしょうか?
女性たちの意見からは、「ちゃん付け」が不快になる「条件」が浮かび上がってきます。
1.他の不快な言動との「セット」
最も多く聞かれたのが、「体形発言」など、他のセクハラ的言動と結びつくことで、「ちゃん付け」も不快なものに変わるという指摘。
2.年齢と関係性
今回の原告女性が「40代」だった点に着目したのは、同じく40代の女性。年齢や相手との関係性が、受け取り方を大きく左右すると指摘しました。
「40代という年齢と、いつ頃から呼ばれているかが一つのポイントという気もしました。新人の頃から呼ばれている人に対しては、40代になった今呼ばれてもなんとも思わないけど、ほぼ接点がない年上男性から、突然いま『〇〇ちゃん』とか呼ばれたら…拒否反応が出るかも」(40代女性)














