田んぼを貸し切り、こたつを置いて団らんする。

その企画の意図は…

青津京介さん「地域の資源を使って人が集まる場を作りたかった。高齢の人は集まったりするけど、町の若い人は個人行動が多い。こたつって昔からどの家にもあるじゃないですか。家族で、友人で、飲み会で普通に使われるし、年齢を問わない。何かできると思った」

参加者はこたつに入り、豚汁を食べた


町の面積の8割以上が森林で、田畑も多い西会津町。

この企画が行われた集落は、高齢化が顕著に進み、共同生活の維持が限界に近づきつつある、いわゆる「限界集落」です。

面積の8割以上を森林が占める西会津町


少子高齢化が進み、人間関係の希薄さも垣間見える地域がこれから発展するためには、こうした「ふざけた」企画をまずやってみようという「ゆるさ」や多様性が必要だと青津さんは話します。

地域の発展には「ゆるさ」と「多様性」が大切だという


青津京介さん「これから先、都市部から地方に移住したいという人が出てくると思う。『田んぼとこたつ』ってGoogleで検索しても出てこない。こんなことができてしまうイノベーティブ(革新的)な『西会津』を発信していけば、移住など地域の活性化になるのではないか」

インパクトのあるビジュアルにもこだわった「田んぼとこたつ」。

町内には、国内外の芸術家が滞在して創作活動を行う施設「西会津国際芸術村」があり、この企画に興味を持った芸術家の来村や移住にも期待しています。

ビジュアルにもこだわった「田んぼとこたつ」