中間貯蔵施設などで使われる放射線測定器について、あらかじめ性能を試験する校正に不正があったことがわかりました。

放射線測定メーカーの千代田テクノルは、2022年9月から今年9月にかけて、放射線の測定器について、性能が正常かどうか試験する校正を行わず、証明書やシールを偽装して納品していたと明らかにしました。

環境省によりますと、空間線量率を測定するサーベイメータや作業員の被ばく線量の把握に使用する積算型個人被ばく線量計などで不正があったということです。これまでに、双葉町と大熊町にまたがる中間貯蔵施設や、除去土壌の輸送など、あわせて24件の業務で不正があった測定器を使用した疑いがあるということです。

また、東京電力や県も同様の事案があったと発表していて、千代田テクノルは「原因の究明および再発防止対策を徹底し、信頼回復に努める」とコメントしています。