カレー総合研究所によりますと、多国籍カレーの専門店は東京や横浜など都会に集中。ではなぜ、大分県内で出店が相次ぐのか?その理由として、大分は地方でありながら留学生の数が多いことなどから、多彩なルーツを持つカレー店が増えたのではと指摘します。そこでAPUで学ぶ海外からの学生に、大分県内の専門店の味について聞いてみると。
(バングラデシュ出身の学生)「日本にはいろんなスパイスカレーがあってどれもおいしい」「おいしいです。でもちょっと辛さが違う」
(インド出身の学生)「日本では辛さが自分で決められるからそんなに辛くないが、インドではお店に行くとあんまり辛さを自分で決めることができない。日本は本当にいいなと思う」
別府市にあるこちらのレストラン。経営者のサイードさんはAPUの第1期卒業生。店では、毎朝じっくり時間をかけて仕込み、母国・パキスタンのカレーを提供しています。10種類のスパイスから作られたパキスタンカレーはスープの多さが特徴。店では日替わりで2種類のカレーを出しています。また、カレーに合わせるチーズやポテト入りナンなどもあり人気です。
(パキスタンカレー ザファー・サイードさん)「みんなここに来てパキスタンのことをもっとわかってほしい。日本でパキスタンのことあんまり知ってる人はいないから初めて食べた、美味しかった、また来たい、とかそういう気持ちになってくれると楽しい」
本場の味には、食を通じて母国の文化をたくさんの人に知ってもらいたいというスパイスも込められているようです。