白内障発症や進行を早める原因

加齢によって誰もが発症する可能性がある白内障ですが、日常の習慣で発症や進行が早まる恐れもあるそうです。

<ポイントは「水晶体」と「血管」のダメージ>
水晶体は、主に水とたんぱく質でできていますが、白く濁る原因の1つが、そのたんぱく質に異常が起きること。そして、血管は主に目に栄養や酸素を送る働きをしていますが、ダメージを受けると、目に栄養などをうまく送ることができず、水晶体が衰える原因になるそうです。

<白内障発症・進行が早い人の特徴>
(1)外に出る機会が多い
紫外線を目に浴びると、水晶体などで活性酸素が発生します。活性酸素には、強い酸化力があり、体内のウイルスを撃退したりする役割があります。しかし、過剰に活性酸素ができると細胞まで酸化させ、 DNAやたんぱく質を傷つけ細胞の機能低下を招いてしまうそうです。

つまり、紫外線を長い時間多く浴びることで水晶体内のたんぱく質が酸化。濁りにつながってしまうのだとか。さらに、長期間にわたり紫外線を浴び続けることも、白内障の発症や進行が早くなってしまうそうです。

(2)喫煙の習慣がある
タバコを吸うと、紫外線を浴びた時と同様に活性酸素が発生するため白内障の発症・進行を早めてしまうそうです。

(3)熱中症になった経験がある
熱中症で体温が上がると、水晶体内の温度も上昇します。すると、水晶体内のたんぱく質が変化し、白内障のリスクが上昇する可能性もあるといいます。先生によると、熱中症にかかった人は、定期的に目の検査を受けてほしいそうです。

(4)血糖値が高いと言われた
血糖値が高いと、水晶体に糖が蓄積し変性しやすくなるため、白内障の発症・進行を早めてしまうそうです。また、血糖値が高いと糖尿病につながります。健康診断で糖尿病に関連する値に異常が見られたら、糖尿病の検査とともに白内障の検査を受けてみてください。

(5)目や目の周りをかく(こする)
目や目の周りをかくと、水晶体を保護している水晶体嚢(すいしょうたいのう)や周りの組織を傷つけてしまうため、白内障発症のリスクを高めてしまうのだとか。アトピー性皮膚炎など、思わぬ原因が潜んでいることもあるため、定期的に検査を受けた方が良いそうです。

(6)強い近視がある
近視の人は眼球が長くなるそうです。眼球が長くなると、本来の硝子体の大きさを超えてしまい、その濃度が薄くなってしまいます。すると、薄まった硝子体を酸素が通りやすくなり、水晶体に酸素が過剰に触れやすくなるため、白内障の発症や進行が早くなりやすいそうです。