高齢ドライバーの交通事故が相次ぐ中、運転免許を返納するかは、本人、さらに家族にとって大きな悩みです。この参考にしてほしいと、
静岡県警熱海警察署が調査を行いました。「車を手放しても、いままで通りの生活ができるのか?」今回、興味深い結果が出ました。
熱海警察署の運転免許更新の窓口には、取材した日も高齢ドライバーの姿がありました。
<70代ドライバー>
「熱海もちょっと山の方に住んでいますので、自転車替わりで(車を)連日乗ってます」
坂が多い静岡県熱海市では、車は生活の足として欠かせません。では、運転免許を返納して車を手放したら本当に大変なのか、警察が70歳以上の熱海市民にアンケートを取りました。
<熱海警察署 下山晃司交通課長>
「213人にアンケートをした結果、車を運転をあまりしない方は、公共交通機関を利用した方が、経費が掛からないことが分かった」
熱海警察署の調査によりますと、車1台を持つと、ガソリン代や保険料、2年に1度の車検代などで、年間で平均19万3800円の維持費がかかるといいます。このお金を例えば、タクシー代に回した場合、初乗り料金610円の熱海市内だと、1.5キロ圏内への移動であれば、年間252回も乗ることができます。往復しても、3日に1回は買い物などにタクシーが使える計算です。
<70代ドライバー>
Q維持費が19万円って数字だけ聞くとどうですか?
「高い。結構かかっているんだね」
<70代ドライバー>
「いいことだと思います」
「基本的には免許返納してもいいかなって考えを持っているので」
<80歳男性>
「おれは全然苦にならない」
この男性は2022年、運転免許を返納しました。市街地に住んでいることもあり、返納後の生活に変化はないようです。
<80歳男性>
「老人の人に勧めていきたいですよ」
熱海警察署の試算には、自動車の購入費や駐車場代などが含まれていないので、計算上はもっとコストは浮くとみられます。
静岡県内では、高齢ドライバーによる事故が年間3500件以上起きていて、亡くなる人も20人を超えています。
<熱海警察署 下山晃司交通課長>
「運転に不安を感じている方や、そのご家族には免許の返納を検討する際の資料として、このアンケート調査を活用していただきたいと思います」
車への依存度は、住む地域などによって違いはありますが、運転免許が自分の生活に本当に必要なのか、考えるいい機会になりそうです。
<瀬崎一燿キャスター>
「免許返納に二の足を踏んでいるという高齢者に話を聞くと、自宅周辺でタクシーが捕まえづらいなど公共交通の問題を挙げる人も多くいます」
<井手春希キャスター>
「一筋縄ではいかない問題ではありますが、お年寄りの事故を減らすためにも、一石を投じるアンケートになったのではないでしょうか」
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