開花のばらつきは気温の影響

ー同じ岡山市内でも開花にばらつきがあるのは気温の影響なのですね?

大野竜徳さん
「岡山市の北のエリアは、市街地よりも気温がやや低く、夜間に地温が下がりやすい環境です。そのため花芽の分化が順調に進み、開花も平年並みに迎えたのではないでしょうか。

一方で、都市中心部では夜間の気温が高く、花芽の生理リズムがずれ込んだ結果、全体の開花が遅れている可能性があります」

「キンモクセイの開花は8月上旬の花芽形成期の温度9〜10月の最低気温がカギですね。

2025年は猛暑で花芽形成が遅れ、急な気温低下で花数が減る可能性がある。夜間気温が下がる地域では、比較的正常に開花した…と推察できます」