宮城県内は10月29日も前日に続き、強い寒気の影響で各地で冷え込みが続いています。

28日から流れ込んでいる上空の強い寒気は今日も県内上空に居座っており、日中は晴れ間が広がるものの、風の冷たさが続く見込みです。気温は平年よりも低い状態が続くため、体調管理には十分な注意が必要です。

今季一番の冷え込みの所も

今朝の最低気温は、気仙沼で4.1℃、亘理で6.9℃など、県内3か所でこの秋一番の冷え込みとなりました。

予想最高気温は昨日とほぼ同じで、南部の一部で15℃を超える程度となっています。北部ではほとんどの地域で15℃未満にとどまる見込みです。特に沿岸部では風もあり、体感温度はさらに低く感じられるでしょう。

蔵王で初冠雪!エコーラインは通行止め

寒気の影響は山間部でより顕著に現れています。蔵王の情報カメラでは、山の上部にしっかりと雪が積もっている様子が確認されています。大河原土木事務所によると、エコーラインでは約10センチの積雪が観測されているとのことです。

仙台管区気象台は蔵王の初冠雪を観測しました。平年より1日、去年より9日それぞれ遅い観測です。なお、蔵王エコーラインは29日も終日通行止めとなっていますので、ご注意ください。

今後の天気と気温の推移

天気図を見ると、昨日から流れ込んできた上空の強い寒気が今日も宮城県上空に居座っています。そのため、今日も気温はあまり上がらない見込みです。一方で天気については、現在雲が多い地域でも西から高気圧に覆われて、日中は次第に晴れ間が広がってくるでしょう。

仙台の最高気温は昨日と同じく15℃の予想です。これは11月中旬頃の寒さに相当します。夜もかなり気温が下がり、明朝の最低気温は仙台で5℃まで下がる見込みです。広い範囲でこの秋一番の冷え込みとなりそうです。

地域別の詳細予報

名取から亘理にかけては、日差しがたっぷりと届きますが、気温はあまり上がりません。東部では西寄りの風がやや強く吹き、この風が冷たく感じられるでしょう。

こちらも晴れ間が広がるでしょう。その分、夜は放射冷却が進み、冷え込みが強まる見込みです。

気仙沼から登米のエリアでも、午前は雲が多いですが、午後は次第に晴れ間が広がってくる見込みです。海上の波の高さは1.5メートル、後に1メートルと比較的穏やかになっていくでしょう。最高気温は15℃に届かない予想となっています。

30日朝は今季一番の冷え込みに

30日朝の予想最低気温は、仙台で5℃、古川で1℃となっています。古川など内陸では予想以上に冷え込むと、0℃台あるいは氷点下まで下がってしまう可能性もあります。広い範囲でこの秋一番の冷え込みとなりそうですので、お休みになる際はいつもよりも暖かい布団を準備することをお勧めします。

週間天気予報

明日30日は高気圧に覆われて、すっきりと晴れる見込みです。金曜日の日中まで晴れが続きますが、金曜は次第に雲が増えて、夜は南部や西部を中心に雨が降り出すところがありそうです。

その雨が土曜日の昼前にかけて断続的に降るところが多くなる見込みで、金曜から土曜にかけてはまとまった雨になりそうです。また、土曜は警報級の強い風や高波のおそれもありますので、最新の気象情報にご注意ください。

今日も空気が冷たくなりますので、風邪を引かないよう十分にお気をつけください。