名作ドラマの着想源に
その後、堰は可動式に改築され、河川の安全性は大きく改善されました。狛江市猪方の現場には「多摩川決壊の碑」が建てられ、今も静かに当時を語り継いでいます。
また、この災害は家族の絆と喪失を描いたテレビドラマ『岸辺のアルバム』の着想源にもなりました。主人公たちがみんな「さよなら」と家に言いあう、あの衝撃的なラストシーンの舞台は、実際にあった出来事だったのです。
今後も備えを
多摩川水害は、自然の猛威と防災意識の大切さを改めて人々に突きつけた大水害でした。
現在はどうでしょう。たしかに災害対策はあの時代に較べて格段に進んだといえます。しかし、令和の今、地球温暖化が進む中、災害の大きさはそれを上回っているという見方もあります。
防災ゆめゆめ怠るなかれ、です。














