爆心地から500メートル以内で被爆した近距離被爆者の最後の生存者となった男性をモデルにした絵本が出版されました。
出版されたのは、絵本「そのときぼくは9さいだった」です。被爆者の友田典弘さんの被爆体験や、そこからの人生が描かれています。
友田さんは、爆心地から460メートルの袋町小学校の地下で被爆。自身は助かりましたが、母と弟を奪われました。父はすでに他界していたため、友田さんは原爆孤児になりました。
絵本には、被爆体験とともに、終戦後、朝鮮籍の男性と朝鮮半島に渡ったことなど、友田さんの壮絶な人生が描かれています。

執筆したのは、岡山県で小学校教諭をつとめた作家、吾郷修司さんです。
吾郷修司さん
「原爆に限らず戦争のことを考える。この本を通して色んなことを考えていただくそのきっかけにしてほしい」
絵本「そのときぼくは9さいだった」は27日から、全国の書店で発売されています。














