宮崎県小林市で和牛の生産などを手がける会社が新たに開発した加工食品の話題です。
牛肉の生食の味や食感を特殊な加工方法で再現したほか、フードロス削減にもつなげようという商品です。どんな商品なんでしょうか。
小林市で牧場を経営し、和牛の生産から販売、それにレストランを経営しているビーフ倉薗。
今回、大分県の食肉加工会社に依頼して、特殊な低温加工により、牛肉の生食のような味や食感を再現した商品を開発しました。
中には、2012年から食品衛生法で生食が禁止されたレバーを加工したものも。
(ビーフ倉薗 倉薗裕次郎社長)
「レバ刺しとか自分も好きだったので、どんな仕上がりになるんだろうというところで食べてみたら生に近い、それなりのうまさもあったので」
また、商品開発にあたって取り組んだのがフードロスの削減。
これまで、牛1頭あたりおよそ50キロの脂が廃棄されていたということですが、新たに牛脂をミンチ状の肉と混ぜた商品を開発したほか、牛の脂が持つうまみを多くの人に味わってもらおうと牛脂のみの商品も手がけました。
(ビーフ倉薗 倉薗裕次郎社長)
「今回は脂を捨てないというところを考えまして、脂も商品になるというところで、サーロインのこの、脂がついていたらナイフではじくでしょ?そういうイメージでいくと、なんや脂という感じがするけど、食べたら分かります」
ということで、そのお味は…。
(丸山敦子記者)
「すごくおいしいです。噛めば噛むほど牛の脂の旨みの部分がすごく感じられて、全然しつこくなくて、すごくおいしいです」
肉本来のおいしさを楽しめるだけではなくフードロス削減にもつながる新商品。
ビーフ倉薗ではレストランや通販サイトなどで今月末から販売する予定です。
(ビーフ倉薗 倉薗裕次郎社長)
「今まで捨てていた部分をできるだけ、全部命をいただく、食べるというところを大切にしていきたいというのはあります。脂に関してはこういう食べ方もあるんだというのを楽しんでもらえればありがたい」
紹介した新商品は、小林市のふるさと納税の返礼品にも活用されるということです。
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