3年前に奈良市で安倍晋三元総理が銃撃され死亡した事件の裁判があす10月28日から始まります。被告の母親は取材に対し、「私が原因だと思っています」などと話しました。

 山上徹也被告(45)は、2022年7月、奈良市で参院選の応援演説中だった安倍元総理を銃撃して殺害したとして殺人などの罪に問われています。

 山上被告は取り調べの中で、「母親が旧統一教会に献金し、家庭がめちゃくちゃになった」と供述するなど旧統一教会に恨みがあり、安倍元総理が旧統一教会の関連団体にビデオメッセージを寄せていたことから、殺害を決意したとみられています。裁判を前に山上被告の母親はJNNの取材に応じました。

 「私が母親じゃなかったら、ここまで追い詰めなかったのになと思いますよ」

 母親は、弁護側の証人として出廷する予定です。

 また、関係者によりますと、被害者参加制度を利用し、安倍元総理の妻・昭恵さんの思いが記された書面が読み上げられるということです。