定番食材の「ツナ缶」が様々な形に進化し再注目されています。中には「マグロ1匹から1缶しか作れない」というツナ缶も。

ツナ缶「売れ行き好調」

「物価高の中でも、“ツナ缶は価格の上昇が比較的抑えられていて”好調が続いている」

こう話すのは、『東急ストア』グロサリー部アシスタントバイヤーの川瀬麻衣さん。
中目黒本店(東京・目黒区)では、食塩・オイル不使用で天然水仕立てのものやプライベートブランドの商品まで28種類のツナ缶が並びます。

またパウチタイプのツナも16種類。さらに…

THE TIME,マーケティング部・植 万由香部員
「旨辛?味が付いている?こっちは旨塩ごま油」

実はいま、「味付きタイプ」のツナも続々登場しています。

韓国発「野菜たっぷり」ツナ缶

『ドン・キホーテ』で4月から登場したのは、トマトや玉ねぎ、唐辛子で味付けをした「辛口ツナ缶詰」(70g×3缶・431円)と、明太子をふんだんにあわせた「明太ツナ缶詰」(70g×3缶・539円)。

植部員:
「明太子がプチプチはじける。ツナと明太子“どちらの旨味も感じられて”すごく美味しい」

明太ツナはマヨネーズと和えるだけで「ディップソース」に早変わり。辛口ツナはご飯と炒めるだけで絶品の「辛口チャーハン」に仕上がります。

他にも、スーパーやドラッグストアで販売されSNSなどで話題となっているのが、韓国発の「唐辛子ツナ」(東遠/90g・214円)。

ピリ辛なトマトベースの味付けで、ツナだけでなく玉ねぎやじゃがいもなどの“角切り野菜がたっぷり入った”ツナ缶です。

缶を開けたらチーズをON。そのままトースターで焼くアレンジが「美味しすぎる」と話題になっています。

植部員:
「トマトとにんにくの香りがしてアラビアータみたい。美味しい!」

マグロ1匹から1缶しか作れないツナ缶

『日本橋三越』(東京・中央区)やオンラインで販売されているのは、“化粧箱”に入ったツナ缶。値段は「1缶5400円」です。

缶を開けてみると、ほぐした身ではなく刺身の切り身のような“スライス状”のツナ。

「ブラックレーベル鮪とろ ツナ缶」(オーシャンプリンセス/90g)は、夏に一本釣りされた「びん長まぐろの大トロ」のみを使用。
丁寧に骨を抜き、味の雑味となる血合いを取り除く工程などは全て手作業で、その旨みをスペイン王室御用達のオリーブオイルで閉じ込めた逸品です。

植部員:
「油がすごくなめらかで身もホロホロっと崩れる。マグロ自体の“旨味がすごく濃くて”美味しい」

マグロ1匹につき1缶しか作ることのできない贅沢すぎるツナ缶。
おススメの食べ方は、まぐろの旨味を引き出す「わさび+しょう油」とのことです。