80代の女性が、キャッシュカード合わせて6枚をだまし取られ、現金600万円を引き出される被害に遭いました。警察が、特殊詐欺事件とみて捜査しています。

警察によりますと、被害に遭ったのは愛媛県今治市内の80代の女性です。

10月15日ごろ、女性宅の固定電話に、警視庁の警察官を名乗る男から「あなた名義の携帯電話が詐欺グループに使われています」「これは極秘捜査で、我々は警察の特別な部署の者なので、誰にもこの話をしないでください」といった内容のウソの電話がありました。

その後、女性は、SNSを通じて様々な人物とやり取りを重ね、警察手帳のようなものを見せられるなどしました。そして資金調査名目で、口座の暗証番号を聞き出された上で、キャッシュカード合わせて6枚をだまし取られたということです。

このうち5枚のキャッシュカードから、現金およそ600万円が引き出されました。
金融機関からの連絡を受け事件が発覚したということです。

警察は、ビデオ通話などで警察手帳を提示することや、口座の暗証番号を聞くことはないとして、相手が警察官を名乗っていても、お金の話になれば詐欺を疑って欲しいと呼びかけています。