《最新の捜査状況》道警キャップが解説

Q.警察はなぜこのタイミングで家宅捜索に入ったのか。

道警キャップ 磯貝拓記者
札幌市は12月26日までに施設を全面撤去するよう運営会社に勧告していました。

施設の撤去が進めば、無許可開発の証拠が失われる可能性があり、警察としては証拠保全のため、閉園を待った上で違法建築の現状を確認する狙いがあったと思われます。

また、これからの季節は雪が積もると捜索が難しくなるという事情も考えられます。

Q.今回は都市計画法違反や動物愛護法違反の疑いということですが、仮に立件された場合、どのような罪に問われる可能性があるのか。

道警キャップ 磯貝拓記者
市街化調整区域内の無許可開発の法定刑は「50万円以下の罰金」で、市の除却命令に応じない場合は「1年以下の拘禁刑か、50万円以下の罰金」が科されます。
   
また、動物に対して虐待や遺棄を行った場合は、「1年以下の拘禁刑、または100万円以下の罰金」が科される可能性があります。

Q.今後の捜査の行方は?

道警キャップ 磯貝拓記者
ノースサファリは今、園内に残った動物の受け入れ先を探しています。道警も動物の移送の状況を確認しながら家宅捜索で押収した資料などをもとに立件の可否を慎重に検討するとみられています。

2日連続で家宅捜索を行うのは珍しく、集まる資料も多いことなどから捜査の長期化が予想されます。