小型イカ釣り船によるスルメイカ漁が漁獲可能量=TACを超えたことで、水産庁が採捕停止命令を出す方針です。これを踏まえ、青森県の宮下宗一郎 知事は10月28日に水産庁へ柔軟な対応と仕組みづくりを提案する方針です。

小型イカ釣り船によるスルメイカ漁は、今シーズン好調に推移し、全国の漁獲可能量=TACの枠を超えていて、県内の漁業者は10月20日から自主的に休漁しています。

さらに、水産庁は10月末に小型漁船への採捕停止命令を出す方針を示しています。

こうした状況を踏まえ、宮下知事は23日に開かれた下北圏域の市町村長との意見交換会で、10月28日に行う水産庁長官への要望で柔軟な対応と仕組みづくりを提案する方針を説明しました。

むつ市 山本知也 市長
「(イカの寿命は)一年なので、獲れる時に獲りたい思いは非常にある。いままで獲れてこなかった分を獲らせてほしいという要望を地元としてはしたい」

宮下知事は「TACには一定の合理性はあるが、変化に対応できない」としています。