81歳「望みを伝える機会」 “義務投票”の1票

いまボリビアは深刻な経済危機の中にあります。しかし、投票に集まる人たちの表情は明るく、「義務」として選挙に参加しているようには見えません。
ベルタさんも投票所にやってきました。高齢者は投票の義務を免除されていますが...

ベルタさん
「私たちは自分の望みを伝える機会が得られました。それが重要なのです」

投票用紙を受け取ると、迷いなく1票を投じました。ほんの一瞬の出来事ですが、大切な1票です。

ベルタさん
「何を望んでいるか?新大統領が正しく、正直であること。それだけで十分です」
――誰に投票したかは内緒ですか?
「当然です。だからさっさと終わらせたのです」

藤森祥平キャスター:
歴史的背景や事情は違いますが、投票に行くことに対する明るいイメージというのは新鮮ですね。
トラウデン直美さん:
すごくいいですよね。必ずしも義務である必要があるのかはまた別の話だと思うのですが、選挙の日がお祭りのようになっていて、みんなが責任をもってその日を楽しみつつも、ちゃんと選挙に参加するという風土があるのは大事なことだと思います。
選挙によって社会が変わっているという実感と、その社会をつくっているのは自分たちなんだという責任感を持つことが民主主義にとって一番重要だと改めて思いました。
========
<プロフィール>
トラウデン直美さん
Forbes JAPAN「世界を変える30歳未満」受賞
趣味は乗馬・園芸・旅行














