選挙のたびに「投票に行きましょう」と呼びかけられていますが、前回の衆院選の投票率はおよそ50%。棄権してしまっている人が多いのが実情です。そんな日本と全く異なる国…南米・ボリビア。先日、新たな大統領が誕生しました。何が違うのかというと…国民の投票は「権利」ではなく、「義務」なんです。

投票率83%「投票はお祭り」 南米ボリビアの選挙とは?

南米ボリビアにある「ウユニ塩湖」。水面に空を映す幻想的な風景は、日本人にも人気の観光地です。

そのボリビアがいま、大きな転換点を迎えています。

19日の大統領選挙で勝利した、ロドリゴ・パス次期大統領。20年あまり続いた“反米左派路線”を見直し、経済の開放、そしてアメリカとの協調へ。国の進路を大きく変える選挙でした。

投票率は83.6%。この高さには理由があります。

記者
「いま、投票所の取材に向かっているのですが、周りには屋台がたくさんあってお祭り状態。すごい活気です」

子どもがいたり、犬がいたり、なんだかとても楽しそうです。

有権者(39)
「ボリビアの投票はお祭りです。民主主義のお祭りです」

この国の選挙は“特別なイベント”です。投票は「権利」ではなく、法律で定められた「義務」なのです。

日本では考えられないようなルールもあります。