能登を離れた飼い主…「かわいそうだから」ネコはエサを求めて

ののいちにゃんこのおうち提供


能登半島地震発生から1か月後の志賀町の映像。冷たい雨から身を守ろうと無数のネコが納屋の中に身を寄せていました。同じ時期の能登町では、お腹を空かしたネコが人の姿に気づき、冷たい雪の上にもかかわらず近寄ってきます。

るる動物病院 岡田京子 獣医師
「“かわいそう”“私が何とかしてあげよう”という気持ちでネコを集めてしまう。集めた結果きちんとした環境・医療を提供できなくて、どんどん増えてしまい世話しきれなくなって崩壊する」

こう話すのはペットの往診を専門で行う岡田京子獣医師。ボランティア団体とともに多頭飼育崩壊の現場に足を運んでいます。


岡田さんが強調するのは、避妊・去勢手術の重要性です。Trap(トラップ)=捕獲、Neuter(ニューター)=避妊・去勢手術、そしてReturn(リターン)=元の場所へ戻すこと。それぞれの頭文字をとり「TNR」と呼ばれています。

るる動物病院 岡田京子 獣医師
「はじめの2頭のうちに避妊・去勢手術をして食い止めておけば多頭飼育崩壊にはならない。TNRという処置をすることで殺処分も減るし交通事故で亡くなるネコも減らせる」